ロシア語通訳案内士一次試験の勉強法
- 2019/04/12
- 18:53
3年ほど前にロシア語通訳案内士を受けて合格したので、以下一次試験の傾向と対策(私の学習法)を書いてみたいと思います。
二次試験対策についてはこちらの記事をご覧ください。

【近年の傾向と対策について】
全国通訳案内士試験のサイトで公表されている筆記試験問題をもとに出題内容を表にまとめてみました。


2015年から大幅に傾向が変わりました。
近年は問題1、2がロシア語長文問題(合計23~26点)、問題3がロシア語文和訳(12~15点)、問題4が和文ロシア語訳(28~30点)、問題5が日本語単語のロシア語での説明(合計32点)という構成になってます。
問題4と問題5の合計点だけで6割を超えていることからも明らかなように、やはりロシア語で表現することに重きを置いた試験となっております。しかも近年はロシア語長文問題の点数配分が減少している傾向にあります。本試験は訪日外国人のガイドをロシア語でできるか確認することを目的とした試験なので、当然と言えば当然だと思います。恐らく今年もこの傾向を踏襲したものになると思われます。
さて、ここから各問題の中身について見ていきたいと思います。
まず全体の2~3割の点数を占めるロシア語長文問題についてですが、毎年だいたい下線部和訳問題が2問(合計10点程度)、ロシア語単語の意味説明/言い換えが1~2問(5点前後)、西暦の読み方を問う問題が1問(2点)、問題2の題名作成問題(3点)が出題される傾向にあります。2015年までは語句変形の問題が数問出ていますが、2016年以降姿を消しています。
上記の問題内容から言えることは「長文を読まないと答えられない問題は1問しか出ない」ということです。
後述のように問題4,5に割と時間がかかることから、点数配分の低い問題1,2に時間をかけるのは戦略的ではないと思います。長文の内容はネット上では公開されていませんが、私が受けた年(2016年)は結構難しかった記憶があるので、ちゃんと読んでいたら時間がかかってしまう気がします。なのでまずは読まなくても答えられる問題だけささっと答えて、長文を読まないと答えられない題名作成問題は後回しにするのが良いと思います。どうせ3点しかないですし。
次に問題3のロシア語文和訳(合計15点)についてですが、これも2017年以降のものが公開されていないので割愛させていただきます。2015年以前の問題を見る限りそんなに複雑な文章でもないので、この試験を受けるような方は多分特に対策しなくても大丈夫な気がします。
さて次からは本腰をいれて解くべき問題4および問題5について書いていきたいと思います。最初にいったように問題4、5の点数配分は圧倒的に多く(約6割)、問題4、5の出来が合格点を左右することになると思います。
問題4は外国人に聞かれる/話すことの多い話題(観光地、作法、伝統芸能、交通手段、日本人の気質など)に関する露訳問題を中心としております。

日本特有のものを初見で説明するのはなかなか難しいと思うので、対策としては以下の本に出てくるような言い回しを覚えることをお勧めします。また英語の類似書籍をロシア語訳するのも有用だと思います。
ロシア人が日本人によく聞く100の質問―ロシア語で日本について話すための本

ロシア語作文・日本の四季―和文露訳の試み

ロシア語作文・日本の風俗 和文露訳の試み: 和文露訳の試み

因みにアナウンスの翻訳は昔から頻出分野なので、参考までにロシアでの交通アナウンスなんかも調べておくといいかもしれません。あと「~してください(Просьба+不定形)」と「~しないでください( Не+不定形)」という表現は覚えておくと、点数が5点くらい上がるかもしれません。
次に問題5についてですが、こちらは問題4よりも説明が難しい(というか日本人でも意味を知らない)語句が出てきます。
「ロシア語15-25語で説明せよ」という問題なので、割と長い文章を書く必要があります。語数を数えるのも割と面倒だった気がします。泥臭い説明でも文法ミスさえなければ大丈夫だと思うので、とにかく書きましょう。時間配分が心配な人はあらかじめ1問にかけられる時間の制限を決めておいてもいいかもしれません。

以上、通訳案内士(ロシア語)一次試験の傾向と対策を説明してみました。参考になれば幸いです。
二次試験対策についてはこちらの記事をご覧ください。

【近年の傾向と対策について】
全国通訳案内士試験のサイトで公表されている筆記試験問題をもとに出題内容を表にまとめてみました。


2015年から大幅に傾向が変わりました。
近年は問題1、2がロシア語長文問題(合計23~26点)、問題3がロシア語文和訳(12~15点)、問題4が和文ロシア語訳(28~30点)、問題5が日本語単語のロシア語での説明(合計32点)という構成になってます。
問題4と問題5の合計点だけで6割を超えていることからも明らかなように、やはりロシア語で表現することに重きを置いた試験となっております。しかも近年はロシア語長文問題の点数配分が減少している傾向にあります。本試験は訪日外国人のガイドをロシア語でできるか確認することを目的とした試験なので、当然と言えば当然だと思います。恐らく今年もこの傾向を踏襲したものになると思われます。
さて、ここから各問題の中身について見ていきたいと思います。
まず全体の2~3割の点数を占めるロシア語長文問題についてですが、毎年だいたい下線部和訳問題が2問(合計10点程度)、ロシア語単語の意味説明/言い換えが1~2問(5点前後)、西暦の読み方を問う問題が1問(2点)、問題2の題名作成問題(3点)が出題される傾向にあります。2015年までは語句変形の問題が数問出ていますが、2016年以降姿を消しています。
上記の問題内容から言えることは「長文を読まないと答えられない問題は1問しか出ない」ということです。
後述のように問題4,5に割と時間がかかることから、点数配分の低い問題1,2に時間をかけるのは戦略的ではないと思います。長文の内容はネット上では公開されていませんが、私が受けた年(2016年)は結構難しかった記憶があるので、ちゃんと読んでいたら時間がかかってしまう気がします。なのでまずは読まなくても答えられる問題だけささっと答えて、長文を読まないと答えられない題名作成問題は後回しにするのが良いと思います。どうせ3点しかないですし。
次に問題3のロシア語文和訳(合計15点)についてですが、これも2017年以降のものが公開されていないので割愛させていただきます。2015年以前の問題を見る限りそんなに複雑な文章でもないので、この試験を受けるような方は多分特に対策しなくても大丈夫な気がします。
さて次からは本腰をいれて解くべき問題4および問題5について書いていきたいと思います。最初にいったように問題4、5の点数配分は圧倒的に多く(約6割)、問題4、5の出来が合格点を左右することになると思います。
問題4は外国人に聞かれる/話すことの多い話題(観光地、作法、伝統芸能、交通手段、日本人の気質など)に関する露訳問題を中心としております。

日本特有のものを初見で説明するのはなかなか難しいと思うので、対策としては以下の本に出てくるような言い回しを覚えることをお勧めします。また英語の類似書籍をロシア語訳するのも有用だと思います。
ロシア人が日本人によく聞く100の質問―ロシア語で日本について話すための本

ロシア語作文・日本の四季―和文露訳の試み

ロシア語作文・日本の風俗 和文露訳の試み: 和文露訳の試み

因みにアナウンスの翻訳は昔から頻出分野なので、参考までにロシアでの交通アナウンスなんかも調べておくといいかもしれません。あと「~してください(Просьба+不定形)」と「~しないでください( Не+不定形)」という表現は覚えておくと、点数が5点くらい上がるかもしれません。
次に問題5についてですが、こちらは問題4よりも説明が難しい(というか日本人でも意味を知らない)語句が出てきます。
「ロシア語15-25語で説明せよ」という問題なので、割と長い文章を書く必要があります。語数を数えるのも割と面倒だった気がします。泥臭い説明でも文法ミスさえなければ大丈夫だと思うので、とにかく書きましょう。時間配分が心配な人はあらかじめ1問にかけられる時間の制限を決めておいてもいいかもしれません。

以上、通訳案内士(ロシア語)一次試験の傾向と対策を説明してみました。参考になれば幸いです。
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